2020.11.21-22 福島131便(現地訪問33)報告


本活動は、事業【維持管理】で福島の現地訪問を実施するものです。

・目 的:福島とのつながり維持、活動参加前の事前調整、確認等

・活動費:azbil みつばち倶楽部様の2020年度支援金を活用させていただきました。


■要旨

2020年度第11回講演会の企画(その1)の審議で承認を受け、諸々調整を進めている。

今回は、山形県長井市の鈴木大介さんを訪問して講演会の正式依頼および調整・確認を行ったのでその報告をする。(行程:2020年11月21日~22日)

 

■報告

当初は山形県長井市に直接伺う計画だったが、鈴木さんに浪江町でのテレビ取材が午後までかかりそうだとのご連絡を頂き、ご相談のうえ浪江町で合流してから長井市に向かうことになった。合流予定時刻まで余裕があったため、特急ひたち3号で双葉町にも立ち寄る計画に変更した。

 

(1)双葉町

JR双葉駅から東日本大震災・原子力災害伝承館まではシャトルバスが運行されているほか、駅にレンタサイクル、レンタカー(要予約)も用意されている。シャトルバスは列車のダイヤに合わせて東北アクセスが運行しており、所要時間は10分弱(当面は無料で運行するとのこと)。

東日本大震災・原子力災害伝承館では展示物は撮影禁止のため写真なし。映像やインフォグラフィックを多用した視覚的な展示が印象的である一方で、文字の多い解説パネルもたくさんあり、混雑時には立ち止まってじっくり見るのは難しいのではないかと感じた。館内で語り部による「口演」があるが、今回は時間が合わず聴講しなかった(1日4回、席に限りあり)。展示を見るだけであれば1時間程度でも見られる。パンフレットによれば、フィールドワーク(ツアー)や研修プログラムも用意されているようである。

産業交流センターは伝承館の隣にあり、1階にフードコートと売店、2階にレストラン、屋上に展望スペースがある。

 

(2)道の駅なみえ・浪江町内

JR浪江駅から道の駅まで徒歩で移動。駅前でまちづくりなみえが運営する「かふぇ もんぺるん」は休業中。一般の飲食店は数軒営業していた。まち・なみ・まるしぇでも営業中の店舗があった。

昼時を少し過ぎていたが、道の駅は賑わっていた。大堀相馬焼の窯元5社による展示販売会も開催されていた。

鈴木さんと合流して、精米施設と醸造施設が入る建設中の建物について、工事用のフェンス外から説明していただいた。次に鈴木さんの車で請戸地区に行き、鈴木酒造店の蔵があった場所などを案内していただいた。(午前中にテレビ撮影で来た際にイノシシの気配がしたそうで、安全のため車中からのみ拝見した)。大平山の高台にできた復興住宅も見せていただいた。大平山の一部は鈴木家の土地で、造成のために一部を提供されたとのこと。

 

(3)長井市

鈴木さんの車に同乗させていただき、山形県長井市まで移動(常磐道~相馬福島道路~東北中央自動車道で約2時間半)、鈴木酒造店長井蔵を訪問した。車中では酒造りの話や浪江町のことなどを聞かせていただいた。蔵では、Zoom中継に必要なネットワーク状況その他の事項について確認させていただいた(詳細別紙)。

この日は蔵での作業はすでに終了しており従業員の方々は帰宅されていたが、懇親会のお店に移動する際に鈴木さんの奥様にもお会いした。

宿泊先(はぎ苑)でいったんチェックインした後に中央会館(法要や宴席向けの民間施設)に併設されている居酒屋「喰楽酒喜」で会食した。中央会館の社長の村田さんは福島県いわき市のご出身で、置賜地方の蔵元杜氏の会である「置賜五蔵会」の発起人でもある。鈴木酒造店が長井市で酒造りを始めた当初は周囲から「よそもの」扱いされたこともあったが、長井市で受け入れられるようになったのは、農家と協力して米の栽培を始めた頃で、村田さんの後押しもあったとのこと。

 

(4)高畠ワイナリー

翌日は山形鉄道フラワー長井線で南陽市の赤湯駅まで移動し、JR奥羽本線に乗り換えて高畠町の高畠ワイナリーに立ち寄り、簡単に施設を見学した。山形県でのブドウ栽培の歴史は長く、明治時代には高畠町に農業試験場が設けられた。高畠ワイナリー自体は1990年の創業だが生産量では東北最大規模であり、たとえ100年かけても世界の銘醸地に並ぶ「プレミアムワイナリー」となるというミッションを掲げている。時節柄、カフェの営業と売店での試飲は中止されていた。

収入 支出(維持管理)
項目 金額 項目 計画 実績 備考
現在残額 ¥359,000 電車代 ¥50,000 ¥32,978 ※横浜~長井駅
(内支援) (70,000円) 宿泊他 ¥30,000 ¥8,800 ※宿泊費
    高速 ¥12,000 未使用 講師 横浜-浪江
    宿泊 ¥20,000 未使用 講師計画
    当日 ¥35,000 未使用 現地対応概算
    雑費 ¥10,000 ¥19,526 入館料他、雑費
合計 ¥359,000 合計 ¥157,000 ¥61,304  

※現地訪問費用には、azbil みつばち倶楽部様の支援金を活用させていただきました。