2015.12.11-12 福島58便(南相馬29号)報告


福島58便(南相馬29号)は、第18次 赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成を受けて実施しました。

 

当会活動は

参加者の方には福島への想いと少なくない参加費をご負担いただいています。

ご支援の皆様には福島への想いと多くのご寄付で支えていただいています。

参加者、当会の会員、登録メンバーの皆様に支えられ、活動できていることに感謝いたします。

 


《活動の写真について》

被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。

ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。


■活動の概要 

(01)活動日 :2015年12月1日(土) 
(02)天 気 :晴れ、最低気温2℃ 
(03)スタッフ:村上、長崎(バス)、戸沢(活動) 
(04)参加者数:17人(女性:8人、男性:9人)内初参加:1名 

(05)現地往復:小型観光バス、No:207、運転手:橋爪さん、xxさん

(06)現地移動:レンタカー:2台(イツモレンタカー南相馬原町店、田中さん)

        (運転:大和田、なべ)

(07)バス仮眠:もりのゆ湯多利亭(日中仮眠、布団、お風呂付)

(08)活動場所:南相馬市小高区

(09)活動内容:家屋内片付け、家具搬出、竹伐採、剪定、伐木など

(10)活動者数:当会17人 ※:参加者数はスタッフを含む 他参加者10人

(11)立寄風呂:南相馬ビジネスホテル高見(入浴500円)

(12)立寄箇所:東町エンガワ商店、希来(きら)、ひまわりカフェ

(13)特記事項:ヤンマー東京ビル前で参加者1名をピックアップした。

参加者で各役割を分担し運営した(お風呂代とりまとめ担当、小高秀代とりまとめ担当、慰霊碑お線香担当、ピンバッジ寄付担当、記録担当、ビブス担当等)

 

<往路>主な行程

22:50 天理ビル出発

23:25 ヤンマービル到着

23:30 ヤンマービル出発

23:38 自己紹介開始

24:00 守谷到着

00:22 守谷出発

01:50 関本到着

02:04 関本出発

03:47 南相馬道の駅到着

06:00 説明

07:30 バス出発

07:38 萱浜到着

07:45 萱浜出発

07:57 塚原到着

08:07 塚原出発

08:23 ボランティアセンター到着

<復路>主な行程

15:03 バス配車

15:07 バス出発

15:17 エンガワ商店到着

15:37 エンガワ商店出発

15:55 ビジネスホテル高見

16:45 南相馬道の駅出発

16:50 振り返り開始

17:46 振り返り終わり

17:56 四ツ倉到着

18:13 四ツ倉出発

19:58 守谷到着

20:39 守谷出発

21:42 天理ビル到着

21:48 解散


活動の前に

活動に先立ち、原町区萱浜の綿津見神社に建立された慰霊碑(同地区では津波で109世帯中72世帯が家を流され77人が亡くなり・行方不明になった)と、小高区塚原の塚原公会堂の隣に建立された慰霊碑(16人が亡くなられた)に立ち寄り、参加者全員で黙祷させていただきました。


活動の状況

 

前日は強い雨でした、天気が心配でしたが、当日は晴れ、気温は最低2℃でしたが、前回よりは寒さを感じませんでした。

 

『初めに、大事はありませんでしたが、切った竹の切株と切った竹の間に足の甲を挟んでしまい、軽い打撲の怪我がありました。参加者の応急手当と氷をお持ちの方がたまたまおり冷やすこともでき、また社協センター長に急患で病院まで連れて行っていただき、レントゲンも撮り、大事ないことまで確認頂きました。

作業に当たり、十分に目くばせをすること、安全の確認をすること、作業メンバーで声掛けを適切に行うこと、今一度、注意を払っていきます。

また、治療救急セットなど持ち合わせの充実と、これは中々難しいですが「適切な応急処置」ができることが一番大事なことと感じました。』

 

作業は、ご依頼主様の立会いの下で、当会と一般の常連さん、地元のいつもの”富田さん”の27名程でさせていただきました。

 

作業終了後にご依頼主様(お母さんの息子さん)よりご挨拶をいただきました。

感謝、感謝、感謝の言葉と、もし何かあったらご自身も何かしたい、そんな言葉をいただきました。

 

作業内容は、以下、それぞれに分かれて進めました。

・家屋内の片付け(女性の方中心で、上履きを捌かせていただき作業)

・家財の搬出(男性で重い家具などを搬出)

・倉庫の整理(つけ物等のたる二つ、他色々と)

・竹の伐採(家屋裏手の竹の伐採)

伐木(庭の木と樫の木、これらチェーンソー作業は常連さんにお願いしました)

・剪定(庭木の剪定)

伐木、竹の玉切り(これらチェーンソー作業は常連さんにお願いしました)

玉切りした木、竹などのトン袋詰め(約10袋程)

 

家屋内の片付け

まだまだお気持ちも含めて、整理されるのはこれからと思います。現時点で片付けができるものを整理させていただいた。

家財の搬出

本棚、机などを1階、2階分を含めて搬出させていただきました(10本ほど)

◆倉庫の整理

倉庫には、漬物のたるが二つ、他色々とありましたものを整理させていただきました。

竹の伐採

家の裏手、横にお隣に掛かってしまうほど伸びた竹があり、これを伐採させていただきました(一部、常連さんがチャンソーで作業)。またそれの玉切り。

伐木

庭の木、他のお宅の庭に掛かってしまう木の伐木(長年成長してきた木で残念です)。その玉切り。

◆剪定

庭木が伸び放題、その剪定

玉切りした木、竹などのトン袋詰め

長年成長してきた木はとてもしっかり、重く、運ぶのも大変でした。

玉切りした竹なども、トン袋に詰めさせていただきました。

 

お昼は、小高駅前に何人か交代で行き、東町エンガワ商店さん、希来(きら)さん、小高商工会議所のひまわりカフェも覗かせていただきました。

 

帰りは小高秀(おだかしゅう)バニラ(菓詩工房 わたなべさんの)を東町エンガワ商店さんで全員分今回も購入しました。

また、11日よりお酒も色々置かれたということで、それぞれに参加者が買い物をしました。

 

私達にできることは、月に一度です。その中で、できることをさせていただきます。継続していきます。


■参加者アンケート

()内が有効回答数です。

 

(1)参加のきっかけ
a(10)福島でお手伝いしたかった
b( 0)街中掃除をしたかった
c( 5)日程や工程がよかった
d( 0)知人・友人に誘われたから
e( 1)その他(話が聞けるから)

・急な参加でもOKと聞いたので(空があれば)

 

(2)情報提供
a(10)ちょうどよかった b(0)少なすぎた c()多すぎた)

 

(3)活動内容(遠慮なく)
a( 7)非常に満足 b(3)満足 c()不満 d()非常に不満

・作業量が人数より少なかった

 

(4)活動時間について(遠慮なく)
a(10)今回と同じがよい b(0)定時(16時)まで活動 c()その他

 

(5)今後もkfopのボランティアバスに参加しようと思いますか(遠慮なく)。
a(10)参加したい b()参加したくない

・福島の現状を知ることが出来るので。

・今後も福島を継続して応援したいから。

・常総・鹿沼など想定外の活動があり、余裕をもった動きを

 

(6)今回の活動について感想・意見・伝えたいこと(自由に)。

・ニーズが上がった際に何が必要か(ごみ袋、トン袋)教えて差し上げる親切で作業がはかどると思います。

⇒ありがとうございます。伝えます。

・怪我へに対する救急セットの他にもAEDがあると安心かも知れません。

⇒ありがとうございます。今回は軽くて良かったですが怪我がありました。必要最低限はスタッフで持参していますが(包帯、三角巾、ガーゼ、消毒液、バンソーコ、バンドなど)、今後も充実していきたいと思います。 

・行のバスの中の温度が高く、汗を掻いてしまいました。

メンバーのみなさんの優しさや、仕事ぶりにいつも感心しています。とても居心地が良いチームです。

⇒ありがとうございます。バスは注意しながら温度調整をお願いして行きます。

・作業を通して依頼主の方の想いに寄り添い、傾聴させていただきながら活動することができ、とても貴重な体験となりました。作業の内容が途中で追加されたりとても大変だったのではないかと思います。

⇒ありがとうございます。また、作業については活動スタッフが調整させていただいています。みなさんのご協力で無事に終えることが出来ました。

・依頼主の話を聞けたのが良かった。

・まだまだ人手が必要である。

・家主の方からのお話を聞けたのが良かったです。チェンソーの近くでの動き、スタッフが心配して見ていたのかな、と思っていました。

⇒安全が一番大事です、目配りをさせていただいています。

・南相馬にきちんと寄り添う姿勢、kfopさんの精神に賛同したいです。参加させていただきありがとうございました。

⇒ありがとうござます。今後ともよろしくお願いします。

・箪笥の廃棄についてご依頼主様さん把握ができていなかった(粗大OK)。

・怪我に滅菌ガーゼ、アイスパックの救急箱用意があるとよい。

・小高の昔からの見どころが沢山あることを知りたい。

・何度もお礼を言われた家主さんに恐縮した。

・一年充分なしめくくりの活動が出来た気がする。

⇒今後ともよろしくお願いします。

 

(7)今後の活動に期待すること(自由に)。

・代表への仕事が集中していた分を分散した取り組みについて、とても評価をしています。どんどん仕事・役割をふって下さることはうれしいです。

⇒ありがとうございます。みんさんの協力をいただき運営できることはとてもありがたいです。みなさんと一緒に活動・運営して行きたいと思います。 

・月一のバスの運行を続けることは大変ですが、思いの長い活動をこれからも続けてください。今日の様におすすめのスイーツなど立ち寄ってもらえるとありがたいです。

⇒ありがとうございます。情報を入れ、立寄りを今後もつづけて行きます。

・それほどあることではないと思いますが、負傷等に備えた手当の備品をそろえておくと安心かと思います。(消毒液、滅菌ガーゼ、弾性包帯、洗浄水、棘ぬき、湿布、保冷剤、他)

⇒ありがとうございます。今回は軽くて良かったですが怪我がありました。必要最低限はスタッフで持参していますが(包帯、三角巾、ガーゼ、消毒液、バンソーコ、バンドなど)、今後も充実していきたいと思います。 

・毎月バスを出すことは大変でしょうが続けてほしい。

 

⇒ありがとうございます。みなさんの参加があり運営できています。みなさんの参加継続もよろしくお願いします。

・ボラバス運行と福島の現状を広く伝えること。

⇒ありがとうございます。みなさんも無理なくお伝えお願いします。

・来年度以降も福島応援したいです。バスよろしくお願いします。

⇒ありがとうございます。是非ご参加ください。

・kfopにはバスのみ参加で申し訳ございません。他の活動も連絡いただいて気になっています。

⇒ありがとうございます。情報はながさせていただきます。

・現活動をよく知りたいと思います。色々取り組んでいらっしゃるので運営も大変かと思いまうが、頑張ってください。

⇒ありがとうございます。またよろしくお願いします。

・月に一度のボランティアは来年も続けていただきたい。

 

・帰還する方がもっと増えたら、エンガワ商店街に人があふれ日常の生活が戻る様子がみたい。

・一年間、福島の色々な面を知ることができた、また来年も続けて行きたい。

⇒よろしくお願いします。

 

(8)今回便の参加者状況
性別 女性:8  男性:9 
年代 20代(0) 30代(0) 40代(02 50代(5) 60代(1) 70代(0)

職業 会社員(6)・自営(0) ・パート(1)・ 家事(0)・フリー(0)・ その他(0)

経験 初めて(1)2-3回(0) 4-5回(0) 6-9回(0) 10回以上(7)

 

■収支

収入 支出
費目 計画 実績 費目 計画 実績
参加費 230,400 217,600 活動費※1 295,716 279,563
助成金 70,000 77,000 - -
収入計 230,400 294,600 支出計 295,716 279,563
収支※2 ▲65,316 15,037

※1:活動費はバス代、高速代、バス運転手の仮眠所代、現地移動用レンタカー代

※2:内、9月~12月のバス代は第18次 赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成金を充てさせていただいています。

 

■最後に

 

1.現地に行き、福島の今を少しでも良いので知ってください。

2.活動の中で、現地の方のお話を少しでもいいので聞いてください。

 

そして、活動するための資金は力です。私達は何もない小さな会、その中で皆さんの支援、参加により、続けることができています。これからも続けて行きます。

多くのご支援をお待ちしています。⇒ご寄付ご参加・ご支援、感謝します。

 

引き続き、福島の応援お願いします。

関心を持ち続けてください。 

 かながわ「福島応援」プロジェクト(kfop)