2016.07.29-30 福島64便(南相馬34号)報告


《活動の写真について》

被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。

ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。


道の駅南相馬で夏まつり
道の駅南相馬で夏まつり

■活動の概要

(01)活動日 :2016年7月30日(土) 
(02)天 気 :晴れ

(03)バススタッフ:東、長崎

(04)活動スタッフ:戸沢、村上

(05)軽トラ:後藤

(06)レンタカー:戸沢、長田

(07)ビブス準備:長崎
(08)参加者数:15人(女性:8人、男性:7人)

(09)現地往復:小型観光バス、No:207、運転手:橋爪さん、山田さん

(10)現地移動:レンタカー:2台(イツモレンタカー南相馬原町店)

(11)バス仮眠:もりのゆ湯多利亭(日中仮眠、布団、お風呂付)

(12)活動場所:南相馬市原町区

(13)活動内容:個人宅敷地の草刈り、庭木の剪定

(14)活動者数:21人(常連さん、個人参加者の方などとご一緒)

(15)立寄風呂:南相馬ビジネスホテル高見(入浴500円)

(16)立寄箇所:東町エンガワ商店、アンテナショップ希来、JR小高駅

 

活動の前に

活動に先立ち、原町区の北萱浜慰霊碑、萱浜慰霊碑、小高区の塚原慰霊碑に立ち寄り、参加者全員で黙祷させていただきました。お盆前でもありきれいに整備されていましたが、黙祷前に簡単に草むしりをさせていただきました。


活動の状況

 

ちょうど前日に梅雨明けしたばかりの南相馬市は、快晴で最高気温30度近く、猛暑となりました。

 

活動先は原町区の内陸部にある個人宅で、ご依頼主の立会いの下、当会参加者とボラセン一般参加の方で担当させていただきました。割り振られた人数は20名、使用する動力工具は刈払機8台とチェーンソー2台との指示でしたが、敷地が広く、敷地内3か所に設けた集積場所への運搬もかなりの労力を要しました。完全にきれいに仕上げるまでに至らず、もっと人数が多くてもよかったのかもしれません。家の前に植えられた植栽の剪定は、ご依頼主にとても喜んでいただけました。

 

活動終了後には、運行が再開されたJR小高駅とその周辺の商店に立ち寄りました。住民の方々が安心して帰還するにはまだまだ課題はあると思いますが、人が自由に往来できるようになったことは感慨深いものがありました。


■参加者アンケート

()内が有効回答数です。

 

(1)参加のきっかけ
a(11)福島でお手伝いしたかった
b(    )街中掃除をしたかった
c(03)日程や工程がよかった
d(  )知人・友人に誘われたから
e(01)その他

・参加者が足りないとメールが来たから/9月までに1度来ておきたかった

(2)情報提供
a(12)ちょうどよかった b( )少なすぎた c( )多すぎた

(3)活動内容(遠慮なく)

a(04)非常に満足 b(07)満足 c(01)不満 d( )非常に不満

・きれいに仕上げができなかった

・体調管理が難しかった

・範囲が広すぎてどこまでやればいいかわからなかった(同様の意見1件)

・人数に対して作業範囲が広く時間内に終わるか気がかりだった。(同様の意見1件)

・後から追加のリクエストがいろいろきて片付けができなかったが、それでも結構できたのは皆さんの頑張りだと思う

・非常に暑い中の作業だったが熱中症にならずに済んだ

・依頼内容が庭木の「剪定」という段階になったのは帰還、復興に向けての良いきざしだと思う

⇒作業人数や使用機材の判断はボラセンがご依頼主と事前に調整のうえで決めていますが、実際の現場の状況については作業結果の報告時にお伝えしてあります。

⇒ご依頼主から追加でご依頼が発生したときは、全体の進捗と合わせて活動スタッフで相談しての判断としますので、ご協力お願いします。

(4)活動時間について(遠慮なく)

a(12)今回と同じがよい b( )定時(16時)まで活動 c( )その他

(5)今後もkfopのボランティアバスに参加しようと思いますか(遠慮なく)。
a(12)参加したい b( )参加したくない

・福島でのボランティアを続けたい

・これからも福島の支援をしたい

・原発の被害にあった地域の現状がわかるから

(6)今回の活動について感想・意見・伝えたいこと(自由に)

・現地の方とお話しして、南相馬に報道では2000人帰ったと言われていても実際は夜もいらっしゃるのはその10分の1ぐらいと聞いて、やはり元通りのコミュニティになるのはむずかしいのでは、と思った。やはり小さい子どもさんがずっと住むのはどうなのかと思ってしまう。

⇒震災前と同じ「元通り」に、と考えると悲観的になるかもしれませんが、「新しいコミュニティを作っていこう」と頑張っている方もいらっしゃいます。まずは活気が戻ることを願っています。
・暑い中の作業だったので多めの水分補給が必要だった。お盆にお墓参りに帰ってこられても大丈夫なようにきれいに草取りができてよかったです。
・どこまでやったらいいのかわからないほどの作業だった。きれいにして終わりたかった。
・積算線量計はやはり身につけた方がよい。今回のように活動場所が家の周囲の草地だと、被ばく量も多くなると思われるから。
・走行中と仮眠中の車内室温の温度設定は検討の必要があると思います。

⇒小型バスは構造上、車内室温を均一に維持するのは難しいため、暑すぎる、寒すぎる場合は申し出ていただれば、ドライバーさんにこまめに調整していただけます。
・大丈夫と心配されたら、意地を張らずにそれなりに休むこと。
・水分多めに持参はよかった。クーラーの麦茶がとてもおいしかった。
・暑い時期での活動は体力的に自信を持てず、次回の参加は少し考えたいと思います。

⇒体調管理についてはスタッフも気を配っていますが、ご参加の皆様自身にも不安があれば早めに申し出ていただく皆様同士で声を掛け合っていただくことも必要です。

(7)今後の活動に期待すること(自由に)。

・帰還することを考えていらっしゃる方がいることを、福島に来てみるとあらためて実感します。時々しか参加できないのですがkfopがある限り活動は続けられるのだと信じています。今日は参加させていただきありがとうございました。

・毎月1回のバス便に期待しています。

・福島へのバスを継続してください。

・ニーズのある限り、今の活動を継続していただきたいと思います。
(8)アンケート回答者
性別 女性:06  男性:05 未記入:01
年代 20代( ) 30代( ) 40代(02) 50代(06) 60代(02) 70代(01)

職業 会社員(03)・自営(01) ・パート(02)・ 家事(01)・フリー(02)・ その他(02)

経験 初めて() 2-3回( ) 4-5回(02) 6-9回(02) 10回以上(07)

 

■収支

収入 支出
費目 計画 実績 費目 計画 実績
参加費 231,200 237,200 活動費※1 280,668 279,448
繰越金 49,468 49,468 - - -
目的寄付※2 0 6,000 - - -
収入計 343,200 292,668 支出計 280,668 279,448
収支※3 62,532 13,220

※1:活動費はバス代、高速代、バス運転手の仮眠所代、現地移動用レンタカー代

※2:初めて活動される方へのご目的寄付です。

※3:残額は今後の活動に充てさせていただきます。

 

最後に

 

1.現地に行き、福島の今を少しでも良いので知ってください。

2.活動の中で、現地の方のお話を少しでもいいので聞いてください。

 

そして、活動するための資金は力です。私達は何もない小さな会、その中で皆さんの支援、参加により、続けることができています。これからも続けて行きます。

多くのご支援をお待ちしています。⇒ご寄付ご参加・ご支援、感謝します。

 

引き続き、福島の元気に!お願いします。

関心を持ち続けてください。 

 かながわ「福島応援」プロジェクト(kfop)