本活動では、2021年度のazbil みつばち倶楽部 様のご支援金（繰り越し分）を活用させていただきました。

■活動の詳細

常磐道 相馬ICから市街地に向かうと屋根にブルーシートがかかっている家屋がちらほらと目に入るようになる。「たすけっと相馬」の拠点である報徳庵に到着し、活動をコーディネートされているご担当者の案内で、活動先のある原釜・尾浜地区に向かうと、さらにブルーシートが目立ち始め、瓦が崩れた状態のまま手つかずの建物も多く見られた。応急処置されたでこぼこの道路や波打ったガードレールから、地面が大きくうねったことが伺えた。

今回は土曜の午後から日曜まで2日にわたって、同じ民家で片づけをさせていただいた。まもなく90歳になるというお一人住まいの男性のお宅は、浴室の内壁が崩れて浴槽内に落ち、天井も一部が外れそうになっている状態。現在も、お風呂が使えないため市内の入浴施設まで通っているとのことだった。お住まいの裏にある離れも、2階に上がる階段のあたりで内壁が崩れている危険な状態だった。まずは1日目に、崩れた壁を撤去して屋外に運び出し、運搬できるように麻袋にまとめる作業をした。浴槽は残念ながらダメージが大きく、修繕しないと使えない状態だった。また、サッシが割れた箇所から風雨が吹き込む恐れもある。修繕の手配や費用のことが気がかりだが、たすけっと相馬のメンバーがフォローしてくださることだろう。

2日目は、離れの屋内の片づけ。1日目の作業後にお茶をいただきながらご依頼主からお話を伺ったが、仕事を退職されたあとにご夫婦でさまざまな社会奉仕活動に尽力されてきたそうで、たくさんの感謝状や記念写真、思い出の品々が飾られ、保存されている。割れたガラスや粉塵を取り除き、なるべく後で探しやすいように品物をまとめ、掃除して活動を終了した。

この日はすぐ近くの神社で規模を縮小した形でお祭りが開催されており、集まった地区の方々から大変だねと何度かお声掛けいただいたが、境内も灯籠や石碑が倒れており、まだ復旧には時間がかかりそうな様子だった。

この地区を車で少し走っただけでも屋根瓦の被害などが多く目に付くが、今回、実際に現地で民家に入らせていただくと、壁が崩れたりガラス窓が割れていたり、外から見えづらい屋内の被害の大きさがわかった。

風光明媚な地区である松川浦周辺の宿泊施設や飲食店は、一部を除きまだ休業中のところも多いが、営業再開されたらぜひ訪れたい。

※写真の掲載については受入先の許可を頂きました。

■寄付

kfopメンバーに寄付を募り、活動先である「たすけっと相馬」に寄付させていただきました。ご協力ありがとうございました。

寄付額：35,000円

■収支

（単位：円） 

この活動は、災害復旧支援事業としての追加の活動です。予算は事業５「災害復旧支援」を充当し、計画予算は支援実施時の見込み費用・内容です。

※1 宿泊費、食事代等は参加者が各自支払い

※2 参加前のPCR検査、抗原検査費用は参加者が各自支払い

※3 抗原検査キット(計画4/実績1セット)は、2日目活動前検査用にkfopで実費調達

※4 支出の内、25,000円を仮払いし、残額3,505円を戻し入れした。