2019.12.14-15 福島115便(川内村11号)広域便 報告

■活動の概要

(01)活動日:2019年12月14日(土)~15日(日)

(02)天 気:曇り/晴

(03)参加者数:6人(男性3人/女性3人)

(04)運行スタッフ:渡辺

(05)活動スタッフ:渡辺

(06)移動手段:レンタカー8人乗り1台

(07)運転者:池田、渡辺

(08)活動内容:芋煮会、ブドウ圃場の伐採枝の収集

(09)活動者数:20人程度

(10)宿泊場所:いわなの郷コテージ

(11)立寄風呂:かわうちの湯(入浴 割引券で500円)

(12)立寄場所:あれこれ市場、パン屋(リヴィエール)、YO-TASHI(買い物)、蕎麦酒房 天山(昼食)

(13)特記事項:土曜朝に鉄道の運行一時見合わせがあり集合・出発が1時間遅れた。昼食を四ツ倉PAに変更し、現地到着は予定より30分遅れとなった。

(活動報告:東)

 

■行程

●1日目

07:00横浜出発~首都高 生麦~常磐道 守谷SA(15分休憩)~四倉PA(昼食)~富岡IC~13:30川内村 高田島行政区~15:00いわなの郷コテージ~芋煮会・BBQ~かわうちの湯(入浴)~YO-TASHI(買い物)~コテージにて懇親会~就寝

 

●2日目

09:30コテージ出発~9:55高田島ヴィンヤード(活動)~13:20かわうちの湯(入浴)~あれこれ市場・リヴィエール(買い物)~14:00蕎麦酒房 天山(昼食)~常磐道 富岡IC~中郷PA(15分休憩)~守谷SA(15分休憩)~首都高 横浜駅西口~18:10給油・解散

 

■活動の詳細

 

かわうちワインのボランティア受け入れ事務局であるグロウィング倶楽部との事前調整では、12/14は畑の作業はなく、高田島行政区の方を交えた芋煮会が企画されているとのことだった。最終的に、同日にいわなの郷で開催中の「極寒キャンプ」に合流し、芋煮会とBBQで交流することになり、その準備から参加することになった。

 

その前に、川内村での活動で長らくお世話になった、ブドウ圃場の責任者を務めておられたご夫妻のご自宅に寄らせていただいた。あいにくご主人は急用でその時間にはご不在だったが、奥様とゆっくりお話しさせていただいた。震災以前の酪農のお話しから最近のことまでお聞かせいただく中で、世界に通用する本当にいいワインができることを目指して取り組んでこられた行政区の方々の真摯な思いが伝わってきた。

 

いわなの郷に向かい、極寒キャンプ参加者の方々がブドウ圃場でのクリスマスリース作りから戻るのを待って、芋煮を作る班、炭火でお米を炊く班、おにぎりを握る班、お漬け物を作る班など、いくつかの班に分かれて食事の準備を進めた。私たちにとっては幸いなことに、極寒とは言えない程よい気候で、屋外での炭火BBQもワイワイと楽しく過ごせた。キャンプには福島県内の中通りや会津などから参加されいる方もおられた。

 

その後はコテージで、かわうちワインのスタッフの方、グロウィング倶楽部事務局の方も交えて懇親会とし、今後のお話などもあらためて聞かせていただく時間が持てた。

 

翌日はコテージでの自炊で朝食を済ませてブドウ圃場に向かい、ここでも極寒キャンプの方々と一緒に活動した。道路より上側の畑を囲む土手に生えていた草や低木を、事前に刈り払い機で刈ってあった状態のものを斜面から下ろし、最終的には軽トラックに積み込んで集積するという作業だった。また、強風で飛ばされてきたと思われるビニールの農業資材がところどころに引っかかったり埋まっていたりしたため、それも取り除いた。レーキなどを使って大部分を斜面から下ろしてまとめたあと、取り切れないものは手作業でも下ろした。

 

この上側の畑は、昨年の石拾い、今春の苗木の植え付け、夏場の草刈りなどをお手伝いしてきたが、すっかり畑らしくなった。また来年の芽吹きの頃が楽しみである。 



【かわうちワインのボランティア活動について

 

kfopは2017年度の視察研修で川内村を訪問しており、川内村、かわうちワインを継続して応援していきます。ワイン用ブドウ栽培にかかわるボランティア活動については、以下のような経緯があります。

 

東京電力福島第一原発の事故で影響を受けた福島県の浜通り地方をワインの産地に。そんな夢を掲げて、川内村などで醸造用ブドウの栽培が始まった。
・川内村では、高田島行政区の大平地区(標高約700メートルの山あい)に、住民が連携し、ボランティア、村職員などとともに醸造用ぶどうの苗木を植え付けた。この圃場は村が所有する元牧草地で、震災以前は酪農家が村から借りていたが、原発事故後に緊急時避難準備区域となり、原乳と乳牛を全て処分する苦しみを味わった。酪農再開は断念したが、ワインの里の構想を聞いてブドウ畑への転用を受け入れた。後に発足した「かわうちワイン推進協議会」の会長に就く。
・高田島ワインブドウ研究会は、復興に向け醸造用ブドウを栽培している川内村民有志らが設立。
・村や村商工会、栽培事業の主体となっている高田島ワインぶどう研究会などが「かわうちワイン推進協議会」を発足させ、かわうちワイン株式会社の設立準備を進めることになった。「村の新しい産業として育成し、村の交流人口や定住人口の拡大にもつなげたい」とし、住民、川内村の行政が係わる長期的な事業と位置付けている。

・2017年8月1日、川内村が筆頭株主となり民間個人も株主参加してかわうちワイン株式会社を設立。
・2019年3月9日、「グロウィング倶楽部」が発足し、ボランティア作業やイベントなどの事務局機能を担う。今後、ワイン事業を通じて地域の”新たな食文化の探求”と”魅力創造”を目的に様々なイベントや農業体験・学びの場を提供するとともに、かわうちワイン株式会社を中心に地域の農業従事者等と連携し、メンバーへの情報発信や各種圃場での作業などについても案内する。


■アンケート

今回は参加者6人でした。受理した回答数は5人で、()内の数字が有効回答数です。

 

(1)参加のきっかけ 

a(03)福島でお手伝いしたいと思ったから

b(01)日程や工程がよかったから

c(00)知人・友人に誘われたから

d(01)その他

2ヶ月間乗れなかったので、今年の最終便でもあり締めくくりに福島行くと決めていた。
 

(2)情報提供 

a(02)ちょうどよかった

b(01)少なすぎた

・今回に限りだが、芋煮会の主催や企画趣旨などが事前によくわからなかった。

c(02)多すぎた

・宿泊先変更等は、何処でも構わなかったので、最終案内だけで良いのでは?。

 

(3)活動内容 

a(00)非常に満足

b(03)満足

・到着した日は時間に余裕があり、翌日の圃場での作業が少なかったのが残念。
・遠藤様宅になぜ寄らせていただくか、ヴィンヤードの現状など、事前に伺っておけば良かった。
c(01)不満

・初日の芋煮会は、(内はの飲み会)な感じで、kfopとしての参加は?がつく。楽しかったですが。
d(00)非常に不満

 

(4)今後もkfopのボランティア活動に参加しようと思いますか。

a(05)参加したい

・少しでも、誰かのために、力になりたいからです。

b(00)参加したくない

 

(5)計画に示している現地活動等に参加したいと思いますか。

a(04)広域便

b(03)バス便

c(04)視察研修便

d(03)その他

・具体的な例は上げられませんが、現地の人のために出来る範囲でボランティアに参加する。
・農作業など

 

(6)今回の活動についてご意見、神奈川に伝えたいこと(自由に)

・参加メンバーが固定化、高齢化されてきているので、Newメンバの参加、若返りが必要。一人でも二人でも新しいメンバーを加入させる必要があるのでは。それと、福島県以外にも、災害ののあった場所に、フレキシブルにボランティア活動出来る団体になってもらいたいです。kfopも7年目?。事故、怪我人が出なかったのは、幸いです。いつどんな事が起きるかわかりません。最新の情報、講習会、余裕のある日程や装備の再点検等、これからも会員の安全第一の運営を、よろしくお願い致します。
・今年の活動でお世話になった行政区の方と少しゆっくりお話しできたことがよかった。
・芋煮会の準備やワイン畑のお手伝いで、地元の方々と交流出来て良かった。

 

(7)今後の活動に期待すること(自由に)

・今後も川内村の活動は継続して行いたい。

・新しい方に参加して欲しい。神奈川にいて出来ることがある。災害復旧支援の強化が望まれる。それぞれにどうしたら良いか新しい方も交えて考えていきたい。

 

(8)アンケート回答者の属性

性別:男性(03),女性(02),無回答(--)

年代:20代(--),30代(--),40代(--),50代(02),60代(03),70代(--),無回答(--)

職業:会社員(03),自営(01),パート(--),家事(--),無職(--),その他(01),無回答(--)

経験:初めて(--),2-3回(--),4-5回(--),6-9回(--),10回以上(05),無回答(--)

 

■収支

(単位:円)

福島115便(川内村11号) 計画 実績 増減 摘要
参加者数 8人 6人 ▲2人  
収入の部
現地活動経費繰入金 34,760 28,380 △6,380  
参加者活動実費 32,040 30,040 △2,000  
(a)収入合計 66,800 58,420 △8,380  
支出の部
レンタカー基本料金 34,760 28,380 △6,380  
レンタカー保険料 3,740 3,740 0  
スタッドレスタイヤ料金 6,600 6,600 0  
高速道路料金 1,700 10,700 0  
レンタカー燃料代 11,000 9,000 △2,000  
(b)支出合計 66,800 58,420 △8,380  
予算増減
前回実施後 予算残額(c) - - -  
今回実施後 予算残額(c)-(b) - - -  

※宿泊費、食事代等は各自支払い

■最後に

現地に行き、福島の今を少しでも良いので知ってください。

活動の中で、現地の方のお話を少しでもいいので聞いてください。

  

私達は小さな団体ですが、皆様のご支援、ご参加により、活動を続けることができています。これからも続けていきます。多くのご参加、応援をお待ちしています。また、ご寄付でのご支援に感謝します。

 

引き続き、福島の元気に!

関心を持ち続けてください。