2015.11.27-28 福島57便(南相馬28号)報告


福島57便(南相馬28号)は、第18次 赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成を受けて実施しました。

 

当会活動は

参加者の方には福島への想いと少なくない参加費をご負担いただいています。

ご支援の皆様には福島への想いと多くのご寄付で支えていただいています。

参加者、当会の会員、登録メンバーの皆様に支えられ、活動できていることに感謝いたします。

 


《活動の写真について》

被災された方々の心情に配慮し、参加者による活動中の写真撮影は原則として禁止としています。

ただしホームページでの活動報告に限り、現地の状況を知っていただき、関心を持ち続けていただくことを目的として、ご依頼主のご了解のもとで撮影、掲載させていただいています。


活動の概要 

(01)活動日 :2015年11月28日(土) 
(02)天 気 :晴れ、最低気温2℃ 
(03)スタッフ:東(バス)、村上(活動)、長崎 
(04)参加者数:17人(女性:7人、男性:10人) 

(05)現地往復:小型観光バス、No:207、運転手:橋爪さん、齊藤さん

(06)現地移動:レンタカー:2台(イツモレンタカー南相馬原町店、田中さん)

(07)バス仮眠:もりのゆ湯多利亭(日中仮眠、布団、お風呂付)

(08)立寄風呂:南相馬ビジネスホテル高見(入浴500円) 
(09)活動場所:南相馬市小高区

(10)活動内容:敷地内、周りの草刈、手入れなど
(11)活動者数:当会17人 ※:参加者数はスタッフを含む

 

<往路>主な行程

22:55  天理ビル前出発

23:57  守谷SA(休憩20分)

00:20  守谷SA 出発

02:01  関本PA(休憩15分)

02:15  関本PA 出発

03:38  道の駅南相馬

06:00  起床

07:30  バス組 出発

07:50  萱浜慰霊碑 出発

08:10  塚原慰霊碑 出発

08:30  社協ボラセン着

<復路>主な行程

14:30  作業終了~ボラセン戻り

15:15  バス迎え

15:20  社協ボラセン出発

15:26  東町エンガワ商店(次回は15分)

15:45  東町エンガワ商店 出発

16:00  高見(風呂)(高見まで少し渋滞)

17:00  道の駅南相馬 出発~富岡IC

18:08  四ツ倉PA

18:23  四ツ倉PA 出発

20:25  守谷SA(休憩40分)

21:05  守谷SA 出発

22:15  天理ビル前到着


活動の前に

活動に先立ち、原町区萱浜の綿津見神社に建立された慰霊碑(同地区では津波で109世帯中72世帯が家を流され77人が亡くなり・行方不明になった)と、小高区塚原の塚原公会堂の隣に建立された慰霊碑(16人が亡くなられた)に立ち寄り、参加者全員で黙祷させていただきました。

原町区萱浜
原町区萱浜
草取り
草取り
小高区塚原
小高区塚原

道の駅 南相馬
道の駅 南相馬

活動の状況

 

今回も中々参加者が集まるか不安でしたが、最終的には満席となり、バスで活動が出来ることとなりました。

天気は、福島の会津、郡山方面、飯舘・川俣でも雪で、南相馬での最低気温も2℃程と冷え込みました。日中は作業して動いていますので、汗もかき、丁度良い感じでした。

 

作業は、当会と、山形から個人で来られた”さんようさん”、と地元のいつもの”富田さん”の19人でさせていただきました。

 

作業内容は、以下、それぞれに分かれて進めました。

・母家周りの草取り(手鎌、手で引き抜き)

・庭の草刈り・草取り(仮払い機3台)

・母屋裏の草刈・竹刈り(仮払い機1台)

・玄関外回りの草取り(手鎌、手で引き抜き)

・キウイの弦の剪定(剪定)

・ハウス周りの草刈り(仮払い機2台)

・畑部分の草刈り(余力があれば)

 

◆草取り

家の庭付近は、短い草が生えていて、手鎌などで丁寧に取り除いて行きます。

◆草刈り

うっそうと生えた草を、仮払い機を使って、刈っていきます。庭には石もあるので注意しながら丁寧に、その上で、手鎌などで、丁寧に植え木の間から出ている草、弦などを綺麗にとって行きます。結構大変です。

◆竹刈り

仮払い機で刈れる程度の竹が裏手に生えていたので、こちらも丁寧に刈取り

キウイの弦

手入れされていないキウイの弦が伸び放題、大目に剪定してくださいとの依頼ですので、大分さっぱりとしていただきました。

 

◆ハウス周り、畑周り

草がうっそうとしていますので、仮払い機で時間までに一掃しました。

草は集積場所にまとめましたが、大分沢山になりました。

 

お昼は、小高駅前に何人か交代で行き、東町エンガワ商店さん、希来(きら)で参加者に買い物などをして頂きました。

帰りも、バスで立ち寄り、小高秀(おだかしゅう)バニラ(菓詩工房 わたなべさんの)を全員分購入、それぞれに買い物をしていただきました。

 

私達は、月に一度ですが、震災以降継続して福島に足を運び今も必要とするお手伝いをしています。福島は、今も4年前のまま止まっているところが多くあります。継続してお手伝いが必要です。

 

参加者アンケート

()内が有効回答数です。

 

(1)参加のきっかけ
a(10)福島でお手伝いしたかった
b( 0)街中掃除をしたかった
c( 7)日程や工程がよかった
d( 1)知人・友人に誘われたから
e( 0)その他

 

(2)情報提供
a(10)ちょうどよかった b(0)少なすぎた c()多すぎた)

 

(3)活動内容(遠慮なく)
a( 7)非常に満足 b(3)満足 c()不満 d()非常に不満

 

(4)活動時間について(遠慮なく)
a(10)今回と同じがよい b(1)定時(16時)まで活動 c()その他

・どの時間でも都合が合えば参加できる。

 

(5)今後もkfopのボランティアバスに参加しようと思いますか(遠慮なく)。
a(10)参加したい b()参加したくない

・継続して福島を応援したい。

 

(6)今回の活動について感想・意見・伝えたいこと(自由に)。

・玄関前の左側~土蔵前の掃除・草取り、西側のすみの剪定、掃除、フジヅル、ツタがつつじに絡みつき、さらに竹も重なっていて苦しかったが、さっぱりできたと思う。力仕事ができ良かった。(70代、男性)

⇒ありがとうございます。さっぱりしました。

・以前にも聞いていたことですが、帰還される方の人数の少なさにはこれが放射能に対する人の持つ恐怖心、あるいは既に新しい生活を始めている方々の諸事情もあり、現実を改めて感じております。もどる方は当初は少なくても、元々温暖で環境の良いこの地に再び人が戻れる日が来ることを願わずにはいられません。小さな支援であっても小高に住もうとする方々のお手伝いをし、今後も変わって行く姿をkfopの皆様と共に見守らせていただきたいと思っています。(50代、女性)

 ⇒よろしくお願いします。

・すごいスピードで除染作業等が進んでいて驚きました。仮置場も着々と出来ているけれども、あくまでも”仮”、その後はどうするつもりなんでしょうか。(50代、女性)

 

⇒そうですね。日本国民が自分のこととして関心を持ち続ける必要がありますね。

・役に立てるのか参加まで不安だったが、自分なりに自分の出来る仕事を見つけて活動することが出来たと思う。参加者の皆さんがきさくな方々ばかりで居心地が良かった。南相馬の除染作業はまだまだ先が流そう、また参加したいと思う。(40代、女性)

⇒ありがとうございます。居心地が良かったとのこと、またご参加ください。

・活動時間はちょうど良かったですが、活動内容に対して人数が少し足りなかった気がします。最後30分追い込まれるようにやったので少ししんどかった。もう少し人がいれば良かったかな。(50代、女性)

⇒お疲れ様でした。最後は少しせかしてしまいましたね。努力部分も消化してしまいました。今後に活かします。

・写真撮影がダメなのは寂しいです。言葉より1枚の写真の方が伝わる場合もあると思います。(50代、男性)

⇒そうですね。「百聞は一見にしかず」という言葉もありますね。また、被災された方々のお気持ちになって見た時、自分の家、土地ではなくとも、撮影された写真を見て、荒れてしまった様子を見せられてしまうことに、心を痛める方も少なくありません。仮設に閉じこもり、行き場のない方々もいらしゃると思います。被災当時と変わらぬ福島の現実です。共有できる情報はお伝えします。今後とも応援よろしくお願いします。

・草むしり用の小さな道具を個々持参していると便利だ。慰霊碑前の草むしり用に手袋をアナウンスした方が、寒い中素手でされ気の毒だった。(女性)

⇒そうですね。夏とは違いますね、次回よりアナウンスします。

・ニーズが多く、ボランティアが少ない印象がある、4月の帰還までに消化できるのか。(50代、男性)

⇒ありがとうございます。この現実を知らない方も多くいます。押し付けることはせずに、一人でも二人でも、周りの方に伝えていただき、関心を持っていただくことが出来たらと思います。これからもよろしくお願いします。

 

(7)今後の活動に期待すること(自由に)。

・現地活動月2回、現地研修年2回、このペースが良いと思う。一般の人に関心を持ってもらうにはやはりホームページがポイントかと思います。どういう話題だったら、どういうテーマだったら積極的に見るものかという観点で一般の人でも分かりやすい話題提供していただいたらどうでしょうか。(70代、男性)

⇒発信力へのご意見ありがとうございます。考えて行きます。

・地元の方々のニーズに応えた内容を考え、実践して行けると良いのではないかと思います。(50代、女性)

 

⇒色々あります。帰還された方にとってはコミニティタクシーのような、身近に動けるものは必要ですね。買い物、病院通い、行政手続等。私達ができること、みなさんができること、それぞれに考えて行ければと思います。

・とりまとめありがとうございます。今後も継続が大切かと思います。(40代、女性)

⇒ありがとうございます。皆さんのご参加があって応援出来ています。是非、今後もご継続、ご参加ください。

・毎月バスを出して活動することは大変だと思いますが、止まらずに続けていって欲し良いと思います。毎回は無理ですが、日程が合う時は参加していきたいのでよろしくお願いします。

⇒ありがとうございます。皆さんのご参加があっての応援です。また続ける意味でも無理はしないで、日程の合う時にご参加下さい。

・何よりいろいろなご苦労があること承知の上ですが、バスでのボランティア、是非とも継続出来ますよう強く思います。(女性) 

⇒ありがとうございます。強い意思を持って続けて行きたいと思います。 

・継続的にバスを出して欲しい。

⇒ありがとうございます。①皆さんのご参加、②バスの為の活動資金、③多くの方々の関心、④応援の為の皆さんの力(運営面も)が継続の力となります。今後もよろしくお願いします。

 

(8)今回便の参加者状況
性別 女性:7  男性:10 
年代 20代(0) 30代(0) 40代(2) 50代(6) 60代(0) 70代(1)

職業 会社員(6)・自営(1) ・パート(0)・ 家事(1) フリー(1) その他(1)

経験 初めて(1)2-3回(0) 4-5回(1) 6-9回(0) 10回以上(7)

 

収支

収入 支出
費目 計画 実績 費目 計画 実績
参加費 230,400 217,600 活動費※1 295,716 279,121
助成金 70,000 77,000 - - -
収入計 230,400 294,600 支出計 295,716 279,121
収支※2 ▲65,316 15,479

※1:活動費はバス代、高速代、バス運転手の仮眠所代、現地移動用レンタカー代

※2:内、9月~12月のバス代は第18次 赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成金を充てさせていただいています。

 

■最後に

現地に行き、福島の今を少しでも良いので知ってください。

活動の中で、現地の方のお話を少しでもいいので聞いてください。

 

私達は小さな団体ですが、皆様のご支援、ご参加により、活動を続けることができています。これからも続けていきます。多くのご参加、応援をお待ちしています。また、ご寄付でのご支援に感謝します。

 

引き続き、福島の元気に!

関心を持ち続けてください。